1つの機械で録音するとカセットテープの反転の部分が空白になります。これに補うために、スタートを数分ずらして別の機械で録音することにより、テープ反転の空白部分がカバーできます。参加者が多い場合は、別の場所にもう一台録音機を設置することにより、離れた場所の人の声も録音できます。
また、並行して反転の必要のないMDやICレコーダーなど別の媒体で録音することにより、メーンの録音機械で聞き取れなかった音声を拾うことも可能になります。
できる限り複数の機械での録音をお薦めします。
録音機器に内蔵されているマイクは、ほとんどが「無指向性」です。これは、発言者から1m以内で使用するのが前提です。それ以上の距離になる場合は、「指向性」の外部マイクを使うことをお薦めします。人数の多い場合は、数本のマイクを利用します。特に、広い会場での講演会や講義などの録音の場合は、指向性マイクを使って録音していただくと反響音や雑音が入りません。不可能な場合は、外部マイクを場内スピーカーに接着テープで張り付けたり、テレコをスピーカー近くに置く方法もあります。
客席においたテレコでボリュームを最大にして録音された場合、周囲の雑音ばかり拾うことになり、肝心の講演内容がほとんど聞き取れない状態になります。テープ起こしの妨げとなる不要な雑音を、できるだけ録音しないことが重要です。
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